北海道 出身 1986年生まれ

北海度雄武町にて生まれ、活発な幼少期を過ごしました。
一つ上の兄に引っ張られ、なんでも挑戦しわんぱくでクラスの中心にいるような子どもだったと記憶しています。そんな人生に転機が訪れたのは8歳の時でした。小学校に登校中、信号のない横断歩道を渡っている時に、速度超過の自動車にはねられました。事故後は脳の損傷がひどく1週間ほど意識不明となり、目が覚めると脊髄を損傷したことにより下半身が動かなくなっていました。この事故で私の人生はもちろんですが、家族の人生も大きく狂わせてしまったと猛省しています。そこから私たち家族には暗黒の時間が流れました。私の前では気丈に振る舞っていましたが、両親は大きく落ち込み心中まで考えるほどだったと聞いています。私自身は、これまでとの変化に戸惑い、特に校庭で遊べない、運動ができない、といったこれまでとの違いに戸惑ったことを覚えています。多くはここでは書きませんが、紆余曲折あった末に、結果として私たち家族はスポーツに救われました。スポーツの世界で出会う方々は皆刺激的で私たちの概念を覆しました。パラスポーツに出会ってから、私は “障がい者“ としてではなく ”一人の人間“ として再び歩み出すことができるようになりました。その後、パラアルペンスキーで世界に挑むこととなります。ここでは自分と向き合う時間が非常に長く、たくさんの経験をしました。それと同時に自分ではコントロールできない厳しい自然とも向き合い、その中で戦った経験全てが今の私を作ってくれています。多くの出会いに支えられ、たくさんの経験に育ててもらった人生です。今後はそんな人間が、何を届けることができるのか、社会にどのような恩返しができるか、真摯に向き合い活動していこうと思っております。

主な戦歴

2006年 トリノパラリンピック 大回転27位
2010年 バンクーバーパラリンピック 滑降3位、スーパー大回転1位
2011年 世界選手権 滑降1位
2014年 ソチパラリンピック 滑降1位、スーパー大回転1位
2015年 W杯種目別総合 滑降1位
2017年 W杯種目別総合 滑降2位
2018年 W杯種目別総合 滑降1位
2018年 平昌パラリンピック スーパー大回転5位、大回転5位
2022年 北京パラリンピック 滑降7位
2022年 日本代表 引退

主な受賞歴

2010年 北海道道民栄誉賞、網走市民栄誉賞、長野市民栄誉賞、など
2014年 紫綬褒章(パラリンピック選手初)、北海道道民栄誉特別賞、
網走市民栄誉特別賞、長野市長特別賞、など
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